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原田 和明

【淡路島の工務店が教える住宅のとっておき情報】家づくりはAIでどう変わる?

こんにちは、社長の原田です。

最近、ニュースでも「AI(人工知能)」という言葉を聞かない日はありませんよね。

「AIが人間の仕事を奪うのでは?」といった少し不安になるような話題もありますが、

私たちのように地域密着で住宅を建てている工務店にとっても、AIは決して無関係な話ではありません。

むしろ、これからの家づくりをより良くするための「強力な相棒」として、私たちも積極的に業務に取り込む努力をしています。

 

そこで今回は、少し視点を広げて「住宅建築とAIの未来」について、今の建築業界でAIがどう使われているのか、

そして私たち技術者にこれから何が求められるのかをお話ししたいと思います。

 

  1. いま、住宅建築の現場でAIはどう使われているか?

 

現状でも、AIはすでに私たちの業務の裏側で活躍し始めています。

特に住宅建築において効果が出ているのは以下の2つの分野です。

 

・イメージの共有(設計・デザイン)

これまで、お客様の頭の中にある「こんな家に住みたい」というフワッとしたイメージを形にするには、何度も打ち合わせを重ねる必要がありました。

今は、画像生成AIなどを使うことで、お客様の言葉のニュアンスから瞬時に「こんな外観やインテリアはいかがですか?」と、

写真のようなリアルなイメージをいくつも提案できるようになってきています。

 

・事務作業や施工管理の効率化

家づくりには、図面以外にも膨大な書類作成や安全管理が伴います。

最近では、音声入力AIを使って現場から日報を作成したり、現場の写真をAIが自動で整理・仕分けしてくれたりするシステムも導入が進んでいます。

 

  1. これから、AIはどう取り入れられていくのか?

 

今後、AIは「作業の手伝い」から「設計のパートナー」へと進化していくと考えられています。

 

例えば、敷地の広さや法律の制限、ご予算、そしてご家族のライフスタイルをAIに入力するだけで、何百通りもの「間取りのベース案」が瞬時に作成されるようになります。

また、日当たりや風通し、エアコンの効率などをAIがシミュレーションし、「最も省エネで快適な家の形」を科学的な根拠に基づいて提案してくれる時代がすぐそこまで来ています。

 

  1. AIがとって代わる業務、そして「人間にしかできない業務」

 

こうしてAIが賢くなると、「人間の仕事はなくなってしまうの?」と思われるかもしれません。

結論から言うと、なくなる業務と、絶対に無くならない業務にハッキリと分かれます。

 

・AIにとって代わられる業務

見積における数量計算や、建築法規の基本的なチェック、書類の作成といった「ルールに基づいた正確な作業」は、人間よりもAIの方が得意です。

これらはどんどんAIに任せていくべき分野です。

 

・人間にしかできない業務

例えば、「リビングをもっと広くしたい」というお客様の言葉の裏にある「家族で一緒に過ごす時間を大切にしたい」という本当の想いを汲み取ることは、AIにはできません。

また、天候の変化や予期せぬトラブルに合わせて臨機応変に現場をまとめ、

大工さんや職人さんたちとコミュニケーションを取りながら「良い家を造ろう!」という士気を高めるのも、人間にしかできない泥臭い仕事です。

 

  1. これからの建築技術者に求められるスキルとは?

 

これらを踏まえると、これからの住宅建築の技術者に必要なスキルは、大きく2つあると私は考えています。

 

1つ目は、AIを「道具」として使いこなすディレクション能力です。

AIが出した何百という間取りやデザインの案の中から、お客様の好みや周辺環境に最もフィットする「たった一つの正解」を選び取るセンス。

そして、AIに的確な指示を出す力が求められます。

 

2つ目は、皮肉なようですが圧倒的な「人間力」です。

事務作業や計算をAIがやってくれる分、私たち技術者は「お客様と徹底的に対話すること」や「現場の職人さんとの信頼関係を築くこと」に、これまで以上の時間を注ぐことができます。

つまり、コミュニケーション能力や共感力といった「人間としての魅力」が、これからの技術者には最も重要になってくるのです。

 

おわりに

 

私たちのような中小の工務店がAIと向き合う理由は、決して「自分たちの手抜きをするため」ではありません。

AIに任せられる仕事は最新技術に任せ、空いた時間とエネルギーを「お客様と向き合い、想いを形にすること」に100%注ぎ込むためです。

時代が変わり、どんなに便利な道具が生まれても、家づくりが「人と人が協力してつくり上げるもの」であることは変わりません。

これからも、最新の技術を学び、取り入れながらも、血の通った温かい家づくりを大切にしていきたいと思っています。